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お別れ [徒然]

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今月の5日、愛猫のすずめが突然逝ってしまいました。


ショッピングモールの駐車場で鳴いている子猫を生垣の中に見つけた。
子猫を抱えた私を見た、車で迎えに来たまだ結婚前だった彼に
『・・・どうすんだ、ソレ?』と言われながら
『目が合っちゃったのに、こんな寒いトコ置いてけない。飼ってくれる人探すから』
と、連れて帰ったのが1995年11月。(これは後に写真の日付で確認)

本当におかしな話だけど、あれから17年も経っていたなんてちっとも思わなかった。
だってすずめは痩せてこそいたけど、すごくよく食べて、元気に好きな所を歩き回って
もちろんトイレも自分でちゃんと行けていた。
本気で13歳くらいだと思っていた。
(1枚目の写真は今年8月。次女に抱っこされて困り気味なすずめ。)

朝、後ろ脚を引きずっている事に気づき病院に連れて行ったのが先月25日。
ネットで色々調べてもしかして糖尿病とか?なんて思って行ったのだけど
診察の結果は『心筋症』。そして、肝臓の数値も悪いとのことだった。
『そうか、そのうち寝たきりになったりするのかな』と覚悟してた。

でも、薬を飲ませ始めて翌々日にはちゃんと肉球で踏みしめるようになって
一人で階段の昇り降りも出来るようになった。
また診察してもらって『このままお薬続けてみましょうね』と言われた。

いつものように好きなところで寝て、好きな時に食べていた。
その日の朝も、カプセルの薬をちゃんと飲んでくれたので
『おりこうさん~♪』とくしゃくしゃに撫でてやった。
それが、生きているあの子に触った最後。
お昼にいつものバスケットで寝ている姿を見た時は、
眠そうに顔を上げたすずめと目が合ったけど触ると起き上がって来てしまうので、
『寝てていいよ。あとでね』と声だけかけて店に降りてきてしまった。
それが生きているあの子を見た最後。

だから、その後何度も
『なんであの時撫でてやらなかったんだろう?』
『なんでもっと早く見に行かなかったんだろう?』
その思いばっかりが頭に中でずーっとグルグル回っていた。
それは今も。

高齢だったのに介護どころか、脚の麻痺まで治して世話をさせずに逝ってしまったコト。
亡くなった翌日は奇跡的に家族全員が休みだったので、
みんなで火葬場に行って、そしてみんなでお骨を持って帰って来れたコト。
(この時旦那が休みをとったのは次女が運動会だったからだけど、
保育園の運動会の為に休みを取るなんて、長女の時からこの10年で初めての事だった)
すずめだって不本意だった筈なんだけど、まるで図ったかのような最期だった。

居なくなってしまって、存在の大きさに気がつくなんて
解ってるつもりになっていた私って本当にバカだ…。



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亡くなった翌日は次女の運動会だったので、
寝場所のひとつだった階段の踊り場ですずめにお留守番しててもらっていた。
帰ってきたら、次女がすずめに金メダルを見せて
『かけっこ一等だったよ』と報告して、そして
『すずめ、大好き』とボロボロ泣いていた。




すずめ、あの時ちっちゃな貴方に出逢えて、17年間家族でいられて幸せだったよ。





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コメント 7

Fuku

以前、飼い犬が居なくなり周囲を探すと道路脇に横たわっていました。
すでに息はありませんでした。(交通事故にあったようです)
まだ温もりの残った体を抱き家まで泣きながら帰った記憶がよみがえります。

現在我が家で猫を飼おうという話があり・・私一人強く反対しているところです。
家族には家が傷だらけになるとか毛の処理などの理由で反対していますが・・
ほんとうはいなくなった時のことを考えると、つらいからなんです。
お別れはほんとうにつらいです。

でも、ねねさんや家族と生活をともにし、すずめさんはとてもとても幸せだったと思います。


by Fuku (2012-10-22 21:20) 

imarin

とても悲しいですけど、すずめさんは幸せいっぱいの命をまっとうし、
感謝の気持ちを持って旅立っていったのだと思います。
17年の長きにわたり一緒に生活してきたねねさんやご家族の心の穴は
なかなかふさがらないだろうけど・・・
私の愛猫わさびもある朝足をひきづり、すぐに病院に連れて行ったものの、
数時間後には旅立ってしまいました。同じく心筋症と動脈瘤。
そして同じように霊園で火葬して骨を家族で拾いました。
時々、ふとこみ上げる感情に苦しくなることがあると思います。
でもそんな風に愛情を注げた存在があったことを誇りと暖かい思い出にしてください。
by imarin (2012-10-23 08:14) 

たま

すずめちゃん。。。自然なかたちで逝けてしあわせだと思います。
17年間長生きでねねさん一家の一員として一生を全うできましたね。

by たま (2012-10-24 15:24) 

cjlewis

いつかは、とわかっていても、
辛いですよね。
ウチの猫、今7歳なんですが、
先日、心筋症と診断されました。
いえ、見た目はすごく元気なんですが、定期検診のときに、心臓に雑音があると言われ、精密検査をしたら、そう診断されました。
で、今薬を飲んでます。1日でも長く、一緒にいたいから。
一緒にいられる限り、できる限りのことをしてあげたい。
すずめちゃんは、ねねさん家族にできる限りのことをしてもらえて、幸せだったと思います。
by cjlewis (2012-10-24 20:45) 

ねね

■Fukuさんへ■
コメント、ありがとうございます(´∀`)
交通事故はショックですね…。
でも、ちゃんと見つけて連れて帰ってもらえたのは
Fukuさんは辛いですが、ワンちゃんは嬉しかったかも。

ワタシもまた猫、飼いたい気持ちありますよ。
とても辛いけど年間一緒に居たコトの方が、大きいです。
一生を私達と過ごしてくれたんですもん。
猫との生活は素晴らしいですよ(ノω`)

■imarinさんへ■
コメント、ありがとうございます(´∀`)
状況があまりにも似ていてビックリしました。
imarinさんも同じ経験をされていたんですね・・・。
ワタシもまだ急にドッと涙が出るのですが、
17年の間にあった色んな事が宝物みたいに思えます(´∀`)

■たまさんへ■
コメント、ありがとうございます(´∀`)
そうですね。直面した時は受け入れられないので
事故に遭ったような、見殺しにしてしまったような
自分を責める気持ちでいっぱいだったのですが、
17年生きた猫としては自然な形だったのかもしれませんね。
あの子が自分の一生を幸せだったと思ってくれていたら良いのですが(ノω`)

■cjlewisさんへ■
コメント、ありがとうございます(´∀`)
cjlewisさんの猫ちゃんもですか?
猫に心筋症がそんなに多いなんて知りませんでした。
ウチの子もつい先日までは走り回るほど元気でしたが
急に悪くなったのは、たぶん歳のせいもあったんだと思います。
cjlewisさんの猫ちゃんはまだ若いですから・・・。
いっぱいいっぱい愛してあげてくださいね♪
そして、元気に長生きしますように祈ってます(´∀`)
by ねね (2012-11-05 11:14) 

penny

いつかは必ずやってくる別れだとはいえ、切ないですね。
by penny (2013-06-30 20:13) 

ねね

■pennyさんへ■
コメントありがとうございます(*´ェ`*∩
未だに、毎日会いたいなぁと思いながら過ごしていますが、
こんなに辛いのに、縁あって新しい子がウチにいます。
まだ2才くらいの女の子ですけど、とても難しい子デス(^^;
いつか来るお別れまでにこの子が『このウチに来て良かった』と
思ってくれますように・・・(笑)
by ねね (2013-07-07 22:40) 

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